ウィキペディアでpowerviolenceを調べ、直訳するとこのような記述がでてくる。音楽性が広義なジャンルであるが、やはり私は根底にハードコアパンクを感じられるサウンドが好きだ。そして、日本でハードコアパンク増強型濃縮還元サウンドを鳴らし続けるバンドが、ONLY THE LAST SONGだ。 本作品"I"を一足先に聴かせてもらった時、その格好良さに嫉妬すら覚えた。 30秒にこれでもかと言わんばかりドラムフィル・ブラスト・2ビートを詰め込んだ"メルト"に始まり、2曲目はNEGATIVE APPROACH "READY TO FIGHT"を強靭化させたようなモッシーな展開の"マッチアップ"。 ハードコアに対する理想がぶち込まれた最高の仕上がりだった。 当初はCDのみのリリース予定であったが、ハードコアリスナーなら分かってくれるだろう、vinylで後世に残ってほしい、私はそういう思いでFIRED STOMP RECORDSからリリースを決意した。 7"版限定ジャケットは、サンフランシスコで様々なハードコアパンクバンドのアートワークを手掛ける、コラージュアーティストのHeather Kelly。 また7"版のみ、本作品のミックス・マスタリングを行ったロウサウンド製造所、Dead Air Studioのオーナーが所属するVaccineのカバーを収録。 デジタル化に逆行する形でのリリースですが、レコード屋さんに足を運んで、素晴らしいアートワークを見ていただいて、盤に針を落として欲しいです。 Text by Sago (FIRED STOMP RECORDS/BRAVE OUT/WRONG STATE etc..)